紹介
2018年3月31日で「主要作物種子法」が廃止され、安倍内閣は、これまで地方自治体が実務を担ってきた米や麦、大豆など種子の生産過程を、民間企業に委ねていこうとしています。
しかし種子や種苗は人類の共有財産であり、決して一握りの企業が独占すべきものではありません。
本書は“タネの自由化"によって北の大地の食と農のあり方がどう変化するのかをさまざまな角度からとらえた本です。
目次
第1部 種を継ぐ人々
いのちは誰のもの?――種子法廃止が与える農家への影響――荒谷明子
種がつなぐ、人と地域と自然と――伊達寛記
人をつなぐ、命をつなぐ「ひとりCSA」――ミリケン恵子
第2部 種子法の廃止とこれからの行方
種子法が果たしてきた役割と廃止後の課題――田中義則
種子法はなぜ廃止されたのか――安川誠二
多国籍企業が世界で進める種子支配――久田徳二
第3部 先端育種技術と種子法廃止の関係
種子法廃止と遺伝子組み換え作物――富塚とも子
種子法廃止とゲノム編集――天笠啓祐
第4部 これからの食と農を考える
命を支える「食の経済」をつくろう――エップ・レイモンド
ローカリゼーションが人々を幸せにする――ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ
種子は人類共有の財産? それとも企業の所有物?――エップ・レイモンド
種子法廃止と北海道の食と農 地域で支え合う農業――CSAの可能性
荒谷明子 伊達寛記 ミリケン恵子 田中義則 安川誠二 久田徳二 富塚とも子 天笠啓祐 エップ・レイモンド ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ
A5版 168頁 並製
ISBN 9784909281104
発売日 2018年3月